奥州・金ケ崎

本祭、4月最終土曜に 屋台登壇者ら参加促す 来年度から変更 日高火防祭【奥州】

本祭の開催日を4月最終土曜日に変更した日高火防祭実行委の臨時総会

 奥州市の日高火防祭実行委員会(会長・小沢昌記市長)は28日、市役所で臨時総会を開き、これまで4月29日としてきた本祭の開催日を4月最終土曜日に変更した。日高火防祭保存会(及川右会長)からの申し入れに応えたもので、屋台の登壇者など祭りを担う人々の参加を促すため。日程変更は2022年度からとし、来年は4月30日が本祭となる。

 同祭は300有余年の歴史を持ち、城下町水沢の春を彩る風物詩として知られる。水沢の大火を受け火消組が組織されたことに端を発し、旧暦1月22日に日高神社に火防祈願をしていたのが起こりとされる。

 日程の変更は1941年に新暦2月22日とされたのが記録にある最初。旧暦1月、新暦2月は寒く雪の舞う中で開催されていたといい、70年に同神社例大祭の行われる4月22日に変更。より多くの集客をと96年から現在の4月29日となった。

 今回の変更に当たって考慮されたのは、屋台に登壇する「お人形さん」と呼ばれる女児の募集が困難になってきたことと、屋台を運行する町組の準備や片付けの日程。本祭は祝日で休みだが、翌日は平日になることが多く、お人形さんたちは学校の登校日となり、町組関係者は片付けのために仕事を休むという状況にある。祭りを盛り上げる厄年連についても考慮した。

 開催日程の変更を議題とした同日の臨時総会で、小沢会長は「参加をためらう人が出ているという。参加を促すため日付が変わる。これからも市を挙げてサポートしたい」と語り、及川会長が現状を説明した。

 協議では異論なく、本祭と前夜祭の日程変更を決めた。

 今後は11月初めに開催の可否について方向性を決め、その後の総会で決定する。

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