北上・西和賀

基準超の有害物質検出 市が水質、土壌調査着手 北上・流通基地衛生処理施設敷地内

 北上市は28日の市議会全員協議会で、同市流通センターの流通基地衛生処理センター解体事業で、敷地内に残されていた固形物質から土壌環境基準値を超える鉛、ヒ素等の有害物質が検出されたことを明らかにした。市は地下水や井戸水の水質調査、検査に入り、近く土壌汚染状況調査にも着手。周辺への影響の有無を調べ、速やかな処分を図る。

 同センターは1980年運用開始。流通センター立地企業の下水を処理するコミュニティ・プラント(合併処理浄化槽)として30年余り活用された。2021年4月からは公共下水道に接続され役割を終え、解体に向けた地質調査でセンター敷地内に固形物質が埋設されていることが判明した。

 固形物質は下水処理で発生した汚泥を濃縮・脱水後に残ったもので、「脱水ケーキ」と呼ばれる。総量は深さ2・6メートルで234立方メートルと推定されるが、さらに深い地点にまだ埋設されているとみられ全体的な量は不明。簡易的な成分分析の結果、鉛やヒ素の有害物質は場所によって濃度にばらつきがあり、現時点で周辺土壌に影響を及ぼしているか分かっていない。市は今後、精密な調査をしていく。

 センターが運用開始後、1991年4月までに発生した「脱水ケーキ」を敷地内に埋設していたとみられる。その後は汚泥のまま北上地区広域行政組合の衛生処理場(同市成田)に搬出され、適正に処理されている。

 市は敷地内の地下水の水質調査を行い、周辺への影響を確認。センター半径500メートル内の井戸水利用状況も調査し、利用者の井戸水水質検査を実施する。地下水水質調査は10月上旬に、井戸水水質検査は同中旬に結果が判明する見込み。

 センターの敷地面積は3146平方メートル。市はこのうち180平方メートルで土壌汚染対策法に基づく土壌汚染状況調査に入るが、状況によって調査範囲を広げる。緊急的調査のため、予備費の活用も検討。10月には着手し、調査期間は4カ月要する見込み。

 市の阿部英志都市整備部長は「市民の皆さんにご心配をおかけし申し訳ない。一刻も早く調査を完了し、結果が判明次第、脱水ケーキの処分へ速やかに作業を進めていきたい」と説明した。

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