土と植物テーマに展示、体験 城内農民芸術祭あす開幕【金ケ崎】
金ケ崎芸術大学校が主催する城内農民芸術祭2021は、2日~11月3日に金ケ崎町西根表小路の旧菅原家(旧狩野家)侍住宅と土合丁旧大沼家侍住宅で開かれる。両住宅を含む国選定城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区(伝建群)の魅力の一つとなっている生け垣などの緑にちなみ、今回は「土と緑のミュージアム」をテーマに開催。伝建群を美術館に見立て、植物や土にスポットを当てた体験事業やイベントを展開する。
同大学校は旧菅原家を拠点に、住民との協働で多様な学びや体験の場を提供。花巻市出身の詩人・童話作家宮沢賢治が説いた農民芸術の現代的な実践を主要な活動テーマとしており、同芸術祭はこれに基づき2019年度から開いている。
期間中は植物をテーマにした制作を手掛けるアーティストで秋田公立美術大アーツ&ルーツ専攻准教授の村山修二郎さんによる「緑の美術展」を開催。伝建群内で採取した植物も絵の具に使った「緑画」などを展示する。旧菅原家では土日・祝日の午前10時~午後4時、旧大沼家では午前9時~午後5時(原則月、火曜は休館)に公開する。
関連企画として、今月31日午後1時から伝建群植物探訪を開催。村山さんと紅葉の伝建群を巡る。
生活者工房陶芸部によるワークショップ「土と暮らせば」は期間中にスタート。今月2日午前10時からは金ケ崎で採取した土での制作が始まり、同30日にはろくろ成形に入る。12月までの全4回で、参加費は器2点分で5000円。
今月30日午後2時からは「ジオラマでお庭作り」を開催。最終日の11月3日は、午前11時から同大学校の学科の一つ「染めっ科」による「裏の畑の収穫祭」が行われ、午後2時からの金津流梁川こども獅子躍(おどり)による郷土芸能奉納で締めくくる。
期間中は、同大学校の活動時間「開校日」の展示や単発プログラムも多数開催する。問い合わせは代表の市川寛也さん=080(7225)1926=へ。