北上・西和賀

風景、人物 生き生きと 絵画愛好者ら作品展 美樹会【北上】

表現力豊かな作品が並ぶ美樹会の美術展

 北上市の絵画愛好者で構成する「美樹会」(都鳥源司会長、会員24人)の第43回美術展は、同市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパル2階コスモホールで開かれている。4日まで。

 美樹会は、花巻市東和町出身の画家藤原八弥(1914~98年)が北上市立花に私設美術館を開館した際に開かれた美術教室の受講生らによって71年に結成された。美術展は1年間の創作活動の集大成としてほぼ毎年開いている。

 今回は会員19人による33点を展示。水彩や油彩、アクリルによる風景や花、人物などがそれぞれの感性や表現方法で生き生きと描かれている。中には、木立の奥へと続く参道を描いた100号の大作、美しい光沢を放つ花瓶、水底を泳ぐユーモラスな表情の魚など独特の視点で描かれた作品も多い。

 温暖化による地球の異変を、海底地形図と海水の大循環でダイナミックに描いた事務局の澤田忠一さん(89)は「絵は世の中を映す鏡のようなもの。構想を練るのに時間がかかったが、描き始めたらあっという間だった」と語る。

 都鳥会長(93)は「皆さん“我(わ)が道を行く”スタンスで自由に描いていて面白い。今回もレベルの高い作品がそろっているので、多くの人に鑑賞してほしい」と来場を呼び掛けている。

 時間は午前10時~午後6時(最終日は5時)。入場無料。

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