奥州・金ケ崎

プログラミング楽しんで 水沢商高生徒が指導 金ケ崎中 eスポーツも

水沢商高生の指導で「ぷよぷよ」のプログラムを書き込む金ケ崎中の3年生

 奥州市の水沢商業高校商業研究同好会によるプログラミング指導とeスポーツの体験が4、5の両日、金ケ崎町の金ケ崎中学校(高橋広明校長、生徒413人)で行われた。同中3年生が人気パズルゲーム「ぷよぷよ」を通してプログラミングを学び、eスポーツに触れた。

 同高の各研究同好会は学科の特色を生かした研究活動に取り組んでおり、商業研究同好会はeスポーツによる地域貢献が研究テーマ。学びの一環に組み込むことで遊びのイメージが先行するeスポーツの印象を変え普及につなげようと、生徒自ら講師を務めて中学校での指導を実践している。

 指導は今回で2校目で、同中は同高の呼び掛けに応じて参加。技術の授業として同中3年生4学級計139人が取り組み、同好会の4人が教壇に立った。多くの生徒がプレーしたことや見たことがあるタイトルでの授業となった。

 指導で使用したソフトは、プログラミング言語(コード)を入力して「ぷよぷよ」を製品のように動作させるまでを体験できる「ぷよぷよプログラミング」。中学生はゲーム画面の「ぷよ」の動きや、ぷよが四つそろうと消えるルールなど、ゲームを動かしているプログラムについて説明を受け、手本通りに必要なコードを入力。ゲームの核となる仕組みを完成させた。

 同じく「ぷよぷよ」を使ったeスポーツ体験は岩手eスポーツ協会(遠藤徹也代表)の協力で実施し、中学生は同級生同士で対戦。遠藤代表はeスポーツについて、市場規模が急激に拡大していること、性差や年齢に関係なく取り組めることなどを紹介した。

 プログラミングは中学の必修科目の一つとなっている。授業の前には「難しそう」「勉強でゲームをするなんて」などの声もあったが、体験を通して意識が変わった様子。金ケ崎中の佐藤湧さんは「プログラムには英文もあり難しかったが、自分で書いたものを動かせたことが面白く、興味も湧いた。スポーツとしてゲームをやると部活動のような緊張感がある」と話していた。

 同好会では指導による中学生の変化をアンケートなどを通じてまとめる。同高の大山あかりさん(2年)は「中学生に体験してもらう内容や説明などを改善してきた。以前より伝わりやすくなっているはず」と手応えを語った。

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