一関・平泉

香り爽やか黄色い実 村上家住宅カラタチ・千厩【一関】

「村上家住宅」敷地内で黄色い実をびっしりと付けたカラタチ

 一関市千厩町小梨の県指定有形文化財「村上家住宅」敷地内にあるカラタチの木に、黄色く熟した実がびっしり。その姿に「最近では一番だ。ほほ笑ましい」と関係者が喜んでいる。

 カラタチは、かんきつ類特有の爽やかな香りを漂わす。花は北原白秋作詞の童謡「からたちの花」で歌われているような白い花を咲かせるが、「青い青い針のとげ」は触ると痛い。10月ごろになる実は、酸味が強くそのままでは食べられないため、漢方薬や果実酒に利用されるという。

 かつて同住宅に住んでいた村上和子さん(91)が、40~50年前に同地に木を植栽。きれいな花を咲かせ、実を付けるようになったのはここ数年といい、村上さんは「こんなにいっぱい実を付けてくれると、やっぱりうれしい。子供を連れたお母さんも見てくれているみたいだし、この季節の風物詩になった」と笑う。

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