一関・平泉

“第2の人生”愛らしく 福よせ雛で地域活性化 制作プロジェクト始動 千厩【一関】

「福よせ雛」の取り組みが一関市千厩町でスタート。関係者が制作に乗り出している

 笑顔と福を呼ぶ「福よせ雛(ひな)」による地域活性化の取り組みが、一関市千厩町で始まった。さまざまな事情で飾られることのなくなった雛人形を、くすっと笑える姿に生まれ変わらせるプロジェクト。同町では、2022年2月に開催を予定する「せんまやひなまつり」でのお披露目に向け、関係者が制作に乗り出した。

 福よせ雛は、持ち主の気持ちと再利用するお雛さまの“第2の人生”に寄り添う思いから、10年余り前に名古屋市で始まった取り組み。人形の手足を自由に動かし、何かを持たせたり衣装を着させたりして予想外の場面を表現するなど、楽しげな姿に変身させる。現在はこの動きが全国的に広がり、注目度が高まっている。

 地域おこしの一助にと、千厩地区まちづくり協議会、千厩ひなまつり実行委員会が連携。プロジェクトの発案者である吉野孝子さん(名古屋市)を講師に迎えたオンライン講習会を、11月まで全3回開いている。

 12日の講習会では地元の女性約20人が、初めて福よせ雛の世界に触れた。吉野さんは取り組みの経緯や進め方をレクチャーし、「お雛さまにも人権はある。一人ひとりの役目を理解し、考えた上で形を作る作業をしてもらう。見てくれる人にも(趣旨や雛人形と千厩との関わりなどを)話すことが大事。そうすればきっと千厩のお雛さまは一関、岩手、東北で一番になっていく」と力を込めた。

 同町のひなまつりに長く携わる昆野洋子さん(蔵サポーターの会会長)は「来年はせんまやひなまつりの開催を予定している。新しいものに挑戦してみたいという思いでいたところ、その願いが通じた。まつりを盛り上げ、お雛さまを大切にする思いも込めながら成功させたい」と話した。

 今後は来年の同まつり、千厩地区民祭などでの展示に向け、残り2回の講習会や個人での制作を進める。

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