花巻

おにぎりで笑顔を 無償配布始める 睦会、学童ク家族へ【花巻】

おにぎりを受け取る親子

 地域の子供たちの心を「食」で癒やしたい―。花巻市の社会福祉法人睦会(打田修子理事長)は15日夜、運営する同市若葉町の小規模保育所「ピュア・チャイルド園」(打田公平園長、園児9人)で、花巻学童クラブに通う子供とその家族を対象に、おにぎりを無償配布した。夜遅くまで働く親も多く、子供が一人で夕食を食べる家庭がある実態を踏まえ、笑顔で食事をしてもらいたいと実施。今後も月1回程度行う予定で、食の面から子供に寄り添う。

 同園では、2020年10月に子供たちが集い食事をする「こども食堂てんとうむし」を開設したが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、開催は2回にとどまった。そのため、おにぎり配布という形に変え、市社会福祉協議会からのアドバイスを受けて同学童クラブに声掛けし、希望者を募った。

 配布したのは全37世帯で、子供50人、大人37人分。サツマイモとバターコーンのおにぎり各1個を1セットにし、子供用にはウインナー、大人用にはおしんこを添えた。

 配布当日は、打田理事長(61)や打田園長(36)ら同園関係者6人で調理や準備に取り組んだ。コメなどの食材は全て園で賄った。

 おにぎりを受け取った秋元麻衣さん(38)は、子供5人を育ててており「新型コロナで収入が減ったが、食べ盛りの子供がいるので本当に助かる」と話し、次男で若葉小2年の琉李君(7)は「おにぎりは大好きなのでうれしい。家に帰ってゆっくり食べたい」と笑顔を見せた。

 子供3人を育てる佐々木寿々加さん(33)は、同校2年の広大君(8)と訪れ「家に帰ってご飯の支度をしている間に子供たちから『おなかすいた』と言われる。忙しい時間に、おにぎりがあるだけで他のおかずなどを用意できるのでありがたい」と感謝した。

 打田理事長は「子供が一人で夜ご飯を食べるのは寂しく、おいしくないと思う。おにぎりを笑いながら食べてもらいたい」と願う。こども食堂が再開できた際には、子供たちの話に耳を傾け、何か困り事などがある場合は必要な関係機関につなげることも考えており「何よりも子供たちの気持ちを少しでも酌んであげたい」と、取り組みの意義を語っていた。

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