奥州・金ケ崎

再編必要性説く 水沢地域皮切り 住民説明会スタート 市立病院・診療所改革プラン案【奥州】

水沢地域で開かれた奥州市立病院・診療所改革プラン(案)の住民説明会

 奥州市の市立病院・診療所改革プラン(案)住民説明会は25日、水沢地域を皮切りに始まった。初日は市立医療施設の再編の必要性などとともに、現状と今後の状況、3医療機関を統合して新病院を建設する再編方針、経営健全化の取り組みなどプラン案の概要を市医療局担当者が説明。小沢昌記市長は「説明会で寄せられた意見を十分に検討し、より良いプランとなるため真剣に考えたい」と語った。説明会は11月2日まで市内5地域で開かれる。

 同プラン案は2021~25年の期間で策定。新市立病院の建設など医療施設再編とともに、今後の市立医療機関の経営健全化に向けた方針や取り組みについてまとめる。住民説明会は水沢地域を皮切りに26日に江刺、28日に衣川、29日に胆沢、来月2日に前沢の各地域で開催される。

 同市水沢聖天の水沢地区センター体育館で開かれた水沢地域の説明会には、市民約80人が出席。冒頭、小沢市長は「プラン案は練りに練ってきたもの。市立医療機関は維持したいとの思いはあるが、今のままでは継続に大きな課題がある」とし、「医師確保ができる体制、より深いサービスが提供できる体制をつくりたい。プランは途上のものであり、より良いものとするため知恵を寄せてもらいたい」とあいさつした。

 市医療局は「医師数の減少に伴う医療機能の低下、人口減少による患者数減少により市立医療施設は厳しい経営状況にある」と現状を語り、「将来にわたり持続可能な医療体制とすることが必要」と再編の必要性を説いた。

 医師数や入院患者数、外来患者数、経常利益、現金預金残高などの現状と見込みの数値を挙げ、「総合水沢病院、まごころ病院、前沢診療所を統合」「衣川診療所の病床を新病院に集約、衣川診療所と衣川歯科診療所の外来機能は継続」「26年度の開院を目指す」とする再編方針を示した。

 方針ではこのほか、▽病床は現状の235床(うち69床は休床中)から124床に▽標榜(ひょうぼう)診療科は維持▽在宅医療を担当する部門を設置―するとした。また、建設候補地として県立水沢農業高校農場用地の一部=同市胆沢小山字笹森=を挙げ、土地取得、設計監理、建築工事費などに約57億円、医療機器等施設費などに約21億円を投じる概算事業費も示された。

 住民からは、中心部から総合水沢病院がなくなることへの懸念や病院までの足への不安などが寄せられた。小沢市長は「今回のプラン案は問答無用で示しているものではない。意見や要望を十分に参考にさせてほしい」と語った。

momottoメモ

▲前沢診療所 存続求める 住民組織が所長に署名簿

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