花巻

東西アクセス改善 あす開通、渋滞緩和期待 市道新花巻駅停車場線

 花巻市が矢沢地区で進めてきた市道新花巻駅停車場線(延長2260メートル)が、4日午前10時に開通する。JR新花巻駅を挟み、同市東和町と花巻駅など市街地を結ぶ路線で、東西アクセスの改善、周辺の渋滞解消などが期待される。

 同市道は、新花巻駅を挟んだ区間を都市計画道路として2013年度に事業着手。整備ルートの検討や測量調査、設計、用地測量、用地取得などを行い、17年度に着工した。

 新花巻駅北側の既存の市道(980メートル)の東西にそれぞれ640メートルの道路を新設して県道東和花巻温泉線に取り付ける形で整備。国道456号などとの交差点改良を進め、市道西側の県道との取り付け工事の一部を残して完成にこぎ着けた。

 新設された東西それぞれの区間は片側1車線、片側歩道(3・5メートル)の全幅12・5メートルで、歩行者の安全と車両の円滑な通行へ、十分な幅を確保した。総事業費は8億3000万円。工期は22年2月下旬。

 中でも県道東和花巻温泉線と、宮沢賢治記念館などへ通じる国道456号との交差点は、JR釜石線の矢沢踏切が近く、特に朝晩の通勤時は右折車両で渋滞することが多かった。市道の整備により市は「交差点の渋滞も解消され、新花巻駅へ東西からアクセスしやすくなる」としている。

 市道開通後、矢沢踏切北側交差点から西側の県道については、交差点改良のため12月29日まで通行止めになる。全線開通後の市道新花巻駅停車場線は、来年4月1日から県道東和花巻温泉線として県が管理。現在の県道の区間は市が管理する。

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