奥州・金ケ崎

実りに感謝奉納演舞 子ども獅子躍で閉幕 城内農民芸術祭【金ケ崎】

城内農民芸術祭で舞を奉納する金津流梁川子ども獅子躍

 金ケ崎芸術大学校が主催する「城内農民芸術祭2021」は最終日の3日、金ケ崎町西根表小路の旧菅原家(旧狩野家)侍住宅と周辺で開かれ、金津流梁川子ども獅子躍(ししおどり)(奥州市江刺)の奉納で締めくくった。

 奉納では、同住宅近くに祭壇を設け、陶芸ワークショップ「土と暮らせば」で制作された作品や同大学校の学科「染めっ科」で収穫した藍などをささげた。同獅子躍は、所属している子供が同大学校のプログラムに参加してきた縁から演舞を打診。同市江刺、水沢地域の小学生と未就園児10人が舞った。

 子供たちは「三光の儀」に続き「礼庭」を披露。来場者とともに収穫と土地の実りに感謝を込めた。同大学校のプログラムにも参加していた鈴木春太君(稲瀬小学校2年)は「たくさん人が集まったので緊張したが、うまく踊ることができた」と笑顔を見せた。

 同芸術祭は、花巻市出身の詩人・童話作家宮沢賢治が説いた農民芸術の現代的な実践の場をつくろうと開催しており、3年目。今年度は10月2日に開幕し、新型コロナウイルス対策のため展示を中心としたプログラムを繰り広げてきた。

 同大学校の市川寛也代表は「コロナもありどうなるかと思っていたが、生活のいろいろな場面が創造的に見えてくる機会をつくることができ、近所の方々にお越しいただく機会も増えた。今後も小さな実験を繰り返していける場所にしたい」と話していた。

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