北上・西和賀

全日本 “金”の音響かせ 上野中吹奏楽部定演【北上】

アンコールで「上中サウンド」を響かせる吹奏楽部員と卒業生たち

 北上市立上野中学校吹奏楽部の第37回定期演奏会は3日、市文化交流センターさくらホールで開かれた。第69回全日本吹奏楽コンクール中学校の部(10月23日、名古屋市)で3年ぶり2度目となる金賞受賞の報告を兼ね、部員46人がコンクールの課題曲や自由曲のほか、懐メロ、ヒット曲などバラエティーに富んだ「上中サウンド」を披露。感謝の気持ちを込めた一体感ある演奏で、約1200人もの来場者を魅了した。

▲フルートで独奏する岡本さん

 同校原頭太鼓部の太鼓演奏で華々しくオープニングを飾り、第1部では「トランペット吹きの休日」を皮切りに同コンクール課題曲の「龍潭譚(りゅうたんだん)」、自由曲の「華麗なる舞曲」で磨き上げた演奏を披露。2020年の全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門などで1位に輝いた同部員の岡本梨奈さん(3年)も「EARTH」を独奏し、伸びやかな音色を響かせた。

 第2部は黒沢尻北小学校吹奏楽クラブが演奏。第3部では「人生いろいろ」「365歩のマーチ」の懐メロメドレーを繰り広げ、教職員も歌やダンスで盛り上げた。

 卒業生三十数人も共にステージに立ち、「群青」などをメドレー。アンコールでは卒業生の演奏をバックに部員全員で「いのちの歌」を合唱。最後に卒業生と部員で「アゲハ蝶」を奏でた。来場者から大きな拍手が上がり、千田和博さん(73)は「全国の金賞とあってすごくレベルが高い。感動した」と賛辞を送った。

 新型コロナウイルスの影響で昨年のコンクールは中止されただけに及川諒部長(3年)は「2年分の思いを背負って挑んだ。ここまで頑張ることができたのは、例年とは違った厳しい状況で支えてくださった多くの方々のおかげ」と感謝を伝え、終了後も「みんなに応援していただき、感謝、感動、笑顔を届けられたと思う。一体感あるステージになり、いい形で報告できた」と充実感に浸った。

 出演した卒業生の中には、昨年コンクールに出られなかった高校1年生も。伊東紡さん、千田梨里花さん(ともに専大北上)、上野真桜さん(花巻南)は「後輩たちがすごく上達していた。去年は残念だったが、今年もプレッシャーが大きい中でよくやってくれた。言葉に表せないぐらい楽しかった」と笑顔で話した。

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