奥州・金ケ崎

奥州市版SDGs作成 ゴールを地域化、アイコンも

奥州市版SDGsのロゴとアイコン

 奥州市は、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向け、市民がより身近に捉えて取り組めるよう市の特徴を取り入れた市版SDGsを作成した。県内自治体では初という。SDGsの17のゴール(開発目標)を地域化し、キャッチフレーズとアイコンを作成。各種計画に市版SDGsを意識した取り組みを加えるほか、印刷物などでもPRしていく考えだ。

 SDGsは2015年の国連サミットで30年に向けた世界共通の目標として採択され、官民を挙げた取り組みが進められている。一方で、国連版は世界共通の目標のため地域ごとに取り組むべき課題が異なり、解釈もそれぞれとなっていることから、同市では市民の共通理解を図る必要があるとして市版を作成することにし、5月に着手。職員が国連版の17のゴールに市の独自性、特徴、目標を取り入れ、今月完成した。

 市版では独自のキャッチフレーズも付けた。このうち国連版のゴール2「飢餓をゼロに」には、「おいしいと安全を届けよう」とキャッチフレーズを付け、コンプライアンス(法令順守)による環境負荷軽減、雇用環境の改善などをアクション(行動)例に挙げた。

 アイコンは国連版に色調を合わせつつ、コメや北上川、天文台のアンテナ、ブラックホールなどを図案化。17色で彩った市章と「Oshu SDGs」を組み合わせたロゴも作成した。

 市では、現在策定中の市総合計画後期基本計画をはじめ、環境基本計画など各種計画にSDGsの視点を取り入れ、計画書では施策の方向性などに市版アイコンを組み合わせている。これにより、SDGsに通じる取り組みとなることを強調している。

 今後について市は「市の将来を担う世代や協働の担い手、連携企業等の多様な主体から意見を取り入れながら、普及や具体的な活用策を検討していきたい」としている。

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