一関・平泉

失敗恐れず挑戦を パラ委員長・河合さん講演 桜町中創立70周年記念【一関】

夢や目標に向かって失敗を恐れず果敢に挑戦するよう説いた河合さん

 一関市立桜町中学校(北村正俊校長、生徒286人)で18日、創立70周年記念講演会が開かれた。全盲の競泳選手としてパラリンピック日本人最多のメダル21個を獲得し、現在は日本パラリンピック委員長を務める河合純一さん(静岡県出身)が夢や目標を実現するため失敗を恐れず果敢に挑戦するよう説いた。

 同校は1951年の創立から今年で70年目を迎えることから、同窓生らでつくる記念事業実行委員会(菅原照之会長)が企画した。

 河合さんは「障害とは何か」を全校生徒に問い掛けた上で、日本選手団長として東京パラリンピックを紹介。日本人選手の活躍に触れ、最高のパフォーマンスを発揮するため「準備が重要」とし、「全てやり尽くし言い訳をなくす」ことが成功につながるとした。

 夢や目標を実現するための具体的な方法として、夢や目標を「紙に書いて壁に貼る」「携帯の壁紙にする」などと助言。「失敗は成功へのステップ」だとし、自身の本のタイトル「夢への努力は今しかない」を引用しながら夢や目標に向かって絶えず挑戦するよう激励した。

 パラリンピックは“人間の持つ可能性の祭典”と紹介し、パラを通じ「見えないことで感じることや伝えられるものがあることが分かった」とも語り、「夢や目標を持って仲間と共に前向きに進んでいってほしい」と呼び掛けた。

 講演後、生徒からは「挫折があった時にどうやって立ち直ったか」などの質問が出され、河合さんは「常に最高の状態と最低の状態を想定した心の準備が重要で、何事もポジティブに受け止める」などと答えていた。

 来年には文化祭に合わせた記念式典も予定している。

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