一関・平泉

ひと足早く正月準備 しめ縄作り 平泉・達谷西光寺

達谷窟毘沙門堂へ続く参道の鳥居に取り付けるしめ縄を作る地元住民

 平泉町の達谷西光寺(達谷窟敬祐別当)では、しめ縄作りなど一足早く正月を迎える準備が進められている。同寺の達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂に祭る毘沙門天の縁日に当たる12月2日に「御年越祭」が営まれることから、毎年1カ月以上前に正月を迎える行事が行われている。しめ縄は御年越祭の当日、境内の参道に並ぶ3基の鳥居に飾り付けられる。

 同寺御供所(ごくしょ)では18、19の両日、近隣住民ら7人が参加して3本のしめ縄を製作。大きさはいずれも長さ約8メートル、最も太い部分で周囲が70センチもあり、19日の作業ではわらを束ねてひもで縛ったものを3本ずつより合わせ、全体の太さや形を整えた。

 20年ほど前から参加している髙橋長二さんは「しめ縄は左ひねりのため難しく、時間をかけて7人がかりで作っている。今年も良い出来になれば」と丁寧な作業で仕上げた。

 達谷西光寺では今後、23日に毘沙門堂で新嘗(にいなめ)祭が営まれ、毘沙門天の1年の加護に感謝して「納(おさめ)神楽」を奉納する。27日は境内の諸堂や毘沙門堂にたまった汚れを払い清めるすす払いが行われる。

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