北上・西和賀

北上産米で本格焼酎 コロナ禍農家支援 鹿児島の酒蔵と開発 観光コンベンション協

北上観光コンベンション協会が鹿児島県大崎町の酒蔵と共同開発し発売する本格米焼酎「kokokaraきたかみ」

 北上観光コンベンション協会は、北上産ひとめぼれを使い鹿児島県内の酒蔵と共同開発した本格米焼酎「kokokaraきたかみ」を22日に発売する。新型コロナウイルスの影響で農家と酒蔵が苦境に立つ中、南北に遠く離れた両者が「ウィンウィン」の関係でタッグを組んだ。同協会は試行的にふるさと納税の返礼品に加え、北上の新たな土産品としても売り出していく。

 コロナ感染拡大による外食自粛で全国的なコメ余りと米価下落の中、同協会は苦境に立たされた北上の稲作農家を支えようとコメ加工の可能性を模索。北上市など県内4市町のふるさと納税業務をサポートするフロムゼロ(同市、登内芳也代表取締役)ふるさと納税部の有馬司部長が、以前勉強会を機に知り合った鹿児島県大崎町に話を持ち掛けた。

 飲食店の酒類提供自粛で同町も特産である芋焼酎の酒蔵が打撃を受けており、互いに抱える課題の解決策として同町の天星酒造で北上産米を使った本格米焼酎の開発に着手した。

 天星酒造は創業100年以上の老舗で、芋焼酎では数々の受賞歴で名をはせている。米焼酎の醸造は初めてだったが、これまで培った技術を駆使。北上産米本来の甘みと華やかな香味が感じられる優しい飲み口に仕上がった。

 今年は展勝地開園100周年など、北上にとって三つの周年事業が重なる記念の年。コロナ禍で思うように動けない状況を打破し、「ここからまた始めよう、動きだそう」との意味合いで「kokokaraきたかみ」と命名。ラベルには雄大に流れる北上川と珊瑚橋、展勝地の桜を採り入れ、始まりを感じさせる朝焼けをイメージした。

 例年12月のふるさと納税書き入れ時に合わせ、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で北上、大崎両市町の返礼品として取り扱いを開始。22日からは、JR北上駅西口近くのおでんせプラザぐろーぶ1階の北上観光物産館アクセスで限定販売する。いずれも税込みで1800ミリリットル3850円、720ミリリットル1788円、300ミリリットル900円。市内の団体からも注文が寄せられているという。

 有馬部長は「互いの課題を一緒に解決できればと思った。北上の土産として周知し、安定的な収益を上げ、農家の所得につなげていきたい」と意欲。同協会の八重樫信治専務理事は「北上の農家が懸命に栽培したコメを使った焼酎だけに、市民にもぜひ味わっていただき、土産品としても活用してほしい」と話している。

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