奥州・金ケ崎

仙北街道 年代別に紹介 出土遺物など資料200点 奥州市埋文センター

仙北街道の歴史を年代別に紹介している奥州市埋蔵文化財調査センターの企画展

 奥州市文化振興財団が主催する企画展「仙北街道クロニクル 資料でつづる仙北街道周辺」(岩手日日新聞社など後援)は、同市水沢佐倉河字九蔵田の市埋蔵文化財調査センターで開かれている。水沢と秋田県東鳴瀬村を結んだ仙北街道にスポットを当てる展示。暮らしや文化、歴史と密接に関係した古道の姿を貴重な資料を通して年代別に紹介している。28日まで。

 展示は▽往古のみち「仙北街道」▽周辺の遺跡▽キリシタンと仙北街道―で構成。出土遺物や古文書などの資料約200点にパネルを添えて解説している。

 奥羽山脈を分け入って秋田県仙北地方に至る仙北街(海)道の名称が文献で確認できるのは江戸時代からだが、沿線や周辺には旧石器時代以降幅広い年代の遺跡があり、実際は古くから使われていたといわれる。

 険しい山道が始まる下嵐江Ⅰ・Ⅱ遺跡(同市胆沢)からは江戸時代の宿駅の跡が発見され、秋田側との物流を裏付ける。一方で近くの猿岩にある於呂閇志神社奥宮はかつては本殿そのもので、平安時代の記録が残る頃から長期の人の行き来を匂わせる。

 安土・桃山から江戸初期にかけては仙北街道を基幹にキリスト教の布教が行われ、「キリシタン街道」ともいわれた。街道の水沢側の始点に近い福原地区は、伊達家家臣でキリシタンの後藤寿庵が屋敷を構えた。会場で展示している福原遺跡からの出土や近隣に伝世している金属製のメダイ(メダル)は、複数の修道会が水沢にも入り込んだことや、信徒が広域で交流した痕跡を伝えている。

 同センターの遠藤栄一専門調査員は「古道を歩くのが好きな方々に好評で、地元からの来場も多い。資料も満遍なく見ていただいている」と展示の感触を語った。

 展示時間は午前9時~午後4時30分(最終入場は4時)入場料は一般200円、高校生以下無料。問い合わせは同センター=0197(22)4400=へ。

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