北上・西和賀

路線バスで販路拡大 貨客混載し配送 西和賀―宮古 10日スタート

コラボ商品や特産品などを手に、達増知事(中央)と写真に納まる関係者

 県北自動車(盛岡市)とグループ会社・東日本交通(同)、西和賀町と宮古市の第三セクター3者の計5者は12月から、路線バスの空きスペースで貨物を輸送する貨客混載システムを活用した「ふるさとバスケット(BUS・助っ人)プロジェクト」に乗り出す。本県の東西に位置する両地域を既存のバス路線でつなぎ物産などを相互交換し、新型コロナウイルスなどで打撃を受けている観光や地域経済などの盛り上げにつなげる。

 プロジェクトは、貨客混載で人と物を運び、交流人口の拡大や地域経済の活性化、公共交通の維持につなげることが目的で、バス運行2社のほか、西和賀産業公社、川井産業振興公社、宮古地区産業振興公社が参画。西和賀―盛岡間、盛岡―宮古間を走るバスを使い西和賀と宮古をつなぎ、地場産品を配送し販路拡大につなげるのが柱となっている。

 新型コロナの影響やのり面崩落による国道107号の通行止めなどにより西和賀町の観光や特産品販売が打撃を受ける中、県南広域振興局が仲立ちとなり、盛岡と宮古を結ぶ都市間バス「106急行」の貨客混載で実績のある県北自動車と、西和賀と盛岡をつなぐ町民バス「山伏線」を運行する東日本交通に話を持ち掛けたのをきっかけに、9月から内容を検討してきた。

 今プロジェクトによる貨客混載バスの運行は今月10日にスタートし毎週金曜日実施予定。届いた物産を、西和賀側は湯夢プラザ、宮古側は道の駅やまびこ館と同みやこでそれぞれ販売する。小口配送の一環として両地域から盛岡への物産配送も行いたい考えだ。

 関連して西和賀のわらび餅、宮古の黒平豆という特産品を使い、両地域のコラボ新商品として2種類のパンを開発。今月3~5日は、中継地点となる盛岡市のJR盛岡駅で両地域の物産販売や観光をPRするイベントを行う。

 関係者が11月30日、県庁の達増拓也知事を表敬訪問し、プロジェクトの内容を説明し新開発のパンをお披露目した。

 県北自動車の鈴木夕輝常務取締役は「地域企業が連携した地域振興、観光振興といった地方創生のビジネスモデルになれるよう頑張り、コロナ収束後の交流人口や観光人口の拡大につなげたい。生産性向上を図り公共交通の維持にもつなげたい」と意欲を示し、達増知事は「民間事業者の創意と決断により、地方から小口貨物を出荷できるシステムだと思う。人や物が盛んに循環する地域交通へ発展してほしい」と期待した。

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