北上・西和賀

心晴れる久々舞台 すこっぷ三味線 愛好者集いフェスタ【北上】

息の合ったばちさばきで決めポーズを取るなでしこ大仙
▲仮装し個性あるパフォーマンスを繰り広げるジャッキー・チバさん

 「すこっぷJAPANフェスタ2021in岩手」(実行委主催)は4日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。東日本のすこっぷ三味線愛好者や芸能団体が集い、栓抜きなどを使い軽快なばちさばきと多彩なパフォーマンスを披露。約800人の来場者を存分に楽しませた。

 新型コロナウイルスの影響で2020年は中止となり、2年ぶりに開催。実行委の呼び掛けに応じ北海道、東北、関東から一般の部26組、ゲスト21組がステージに立った。

 出演者は歌謡曲や民謡、クラシック、アニメソングなどの曲に合わせ、個性豊かに演奏。初出場したジャッキー・チバこと千葉宏治さん(39)=同市藤沢=は仮装して登場し、サザエさんの主題歌に合わせ登場人物が描かれた小道具も使ってスコップを奏でた。「人を笑わせるのが好き。大勢の前で緊張したが、集中してできた。今後もいろいろな曲で表現を広げたい」と充実した表情だった。

 ゲストには過去の世界大会チャンピオンや上位入賞者、各団体の師範らが集結。なでしこ大仙(秋田県大仙市)は子供がスコップをドラムに見立てて演奏するなど、園児から70代までの17人が息の合ったパフォーマンスを見せた。佐藤誠代表は「コロナ後初めてで久々の公演だけに、みんなかごから放たれた鳥のように張り切っていた。各地の仲間と会えて良かった」と声を弾ませた。

 すこっぷ三味線以外でも吉本新喜劇、股旅舞踊、日本舞踊、日向ひょっとこ踊り、筑波山・ガマの油売といった多彩な芸能が披露され、地元から鬼柳鹿島太鼓、小鳥崎さんさ踊りも出演。最後に全員で「千恵っこよされ」を奏で、華々しくフィナーレを飾った。

 開演2時間前から並んだという北上市滑田の内村順悦さん(67)は「コロナで外に出られず、これを楽しみにしていた。子供たちも出ていたので気持ちも明るくなる」と満足したよう。実行委員長のひょっとこ太郎(本名菅野良和)さんは「多くの方々に来場いただきありがたい。楽しいステージになり、皆さんの心も晴れたのでは」と成果を語った。

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