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3年連続「やや良」確定 10アール収量、前年比2キロ増 今年産本県水稲【岩手】

 東北農政局は8日、2021年産本県水稲の収穫量を発表した。平年を100とする本県の作況指数は前回発表時(10月25日現在)と同じ103の「やや良」で、10アール当たりの収量は555キロと前年より2キロアップした。おおむね天候に恵まれ、平年以上のもみ数確保と順調な登熟により3年連続の「やや良」となった。

 調査対象は県内の水田340カ所。4地帯別で、花巻市から一関市まで県南8市町の北上川下流は作況指数が103の「やや良」、収量は前年比4キロ増の553キロ。このほか、北上川上流は同102で収量は1キロ減の573キロ、東部は同101で15キロ減の492キロ、北部は同100で14キロ減の507キロとなった。

 北上川下流と北上川上流は「やや良」(105~102)、北部と東部は「平年並み」(101~99)となった。前回発表時に比べ、作況指数、収量ともに変化はなかった。

 県内の作付面積(青刈り含む)は5万5100ヘクタールで前年比600ヘクタール減。このうち主食用作付面積は4万6200ヘクタールで同2000ヘクタール減少。県内の収穫量(主食用)は25万6400トンで同1万100トン減少した。

 同局岩手県拠点は「6~7月の気温が平年よりも高く推移したことで全もみ数が多くなり、開花や受精も良好に推移した。8月中旬以降、気温が低く日照時間が平年を下回る時期もあったが、登熟がおおむね平年並みに進んだことなどにより、平年以上の収量につながった」としている。

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