北上・西和賀

わら編み思い込め 大堤幼稚園児が年縄作り【北上】

小さな手で稲わらを編んでいく園児たち
園児たちに年縄の作り方を教える菊池さん(右)

 北上市相去町の大堤幼稚園(千田節子園長、園児106人)で8、9の両日、年長組の園児40人が年縄作りに挑戦した。園児たちは「来年が良い年であるように」「楽しい小学校生活になるように」との思いを込めて一生懸命取り組んだ。

 身近な自然の素晴らしさを感じてもらおうと、10年以上継続して開いているキッズ自然教室の一環。

 これまで、川に出掛けて生き物を探したり野原の草花などを観察したりするなど、年に7回ほどのイベントを開いている。

 8日には自然教室の講師を務めている「いわて森の達人」の菊池宏平さん(81)=同市大堤南=が同園を訪れ、さくら組の20人に年縄の作り方を教えた。

 園児たちは、それぞれ6本の稲わらの下の部分を膝で抑えながら、3本ずつに分けたわらを両手をこすり合わせるようにして1本の年縄にした。その後、菊池さんに飾り付けの四手や松を付けてもらって完成させた。

 最初は手の動かし方が分からなかった子供たちも、すぐにこつをつかんで楽しみながら作業を続け、できたばかりの年縄を手に「見て見て」「私も上手にできたよ」と友達同士で見せ合っていた。

 菊池さんは「来年は小学1年生。しっかり勉強してください。来年も良い年になるよう、作った年縄を家に飾ってください」と園児たちに呼び掛けていた。

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