一関・平泉

10万円支給27日開始 要申請者は来月から 国の臨時特別給付金 一関市

 一関市は、18歳以下の子供を養育する世帯に10万円相当を給付する国の臨時特別給付金について全額現金で一括給付する。市が既に通知している今年9月分の児童手当受給者らは申請不要のため、給付辞退の申し出がない場合、27日に届出済みの口座に給付金を振り込む。申請が必要な対象者は20日からオンライン、郵送、市役所の担当課窓口で申請を受け付け、2022年1月12日(予定)を皮切りに、以降月2回の振り込み日を設けて対応する。

 10万円相当の給付をめぐっては、国が当初5万円を現金で先行給付し、残り5万円相当分を原則クーポン券で支給する方法を示したが、地方自治体から全額現金支給を求める声が複数上がるなどしたため、地域の実情に応じて現金一括給付を容認する方向となった。これを受けて市は、全額現金で一括給付する方法に切り替えて給付事務を進める計画を立てた。

 給付対象は、今年9月30日を基準日とし、(1)今年9月分の児童手当受給者(市からの受給者、市在住の公務員)(2)今年9月30日時点で市内に住所があり、03年4月2日~06年4月1日に生まれた子供を養育し、21年度の所得が児童手当の所得制限限度額を超えない人(3)今年10月1日~22年3月31日に生まれた子供にかかる児童手当受給者―のいずれかに該当する人。市によると、給付対象児童数は1万5310人が見込まれている。

 支給方法については申請が不要の場合と、必要な場合があり、不要の人は今月27日までに辞退を申し出ない場合、同日に口座振り込みで支給。申請が必要な人は、今月20日~来年2月28日に受け付ける。3月以降はおおむね15日以内。

 申請手続きは、市役所本庁の子育て支援課か、各支所の保健福祉課の窓口、郵送のほか、二次元バーコードや市のホームページからオンラインでも受け付ける。申請書は今月21日付で案内文書と一緒に送付するが、市のホームページからも入手できる。

 ただ、市で所得状況を確認できない転入者らをはじめ、基準日時点で対象児童と別居している人についてはオンライン申請ができない。

 市子育て支援課は「今年10月1日以降に出生し、申請受け付け開始前までに児童手当の請求手続きを済ませた人には近日中に申請不要で支給する旨をお知らせする。基準日時点で同市に住所がない人は、住所があった市町村に問い合わせてほしい」としている。

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