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JR田沢湖線 来年3月新駅開業へ 地域活性化目指す 盛岡市

盛岡市が整備する「前潟駅(仮称)」の完成イメージ(同市提供)。2023年3月の開業を目指す

 盛岡市は、JR田沢湖線盛岡―大釜間に新たに「前潟駅(仮称)」を整備する。同市前潟の商業施設イオンモール盛岡の北側に位置する無人駅で、買い物や通勤・通学での利用を見込む。2023年3月に開業する予定で、交通利便性の向上や地域活性化、にぎわい創出を目指す。

 新駅の設置は地元の陳情を受け、19年1月に市がJR東日本に請願書を提出。基本協定を締結し、21年8月に基本設計が完了した。ホームのほか、待合室や階段、スロープがある駅舎、駅前広場を整備する。広場には乗用車ロータリー、身体障害者用乗降所、バイク置き場、タクシー待機所、駐輪場、トイレを設ける。

 駅前広場は市が工事を発注し整備するもので、昨年12月上旬に造成工事が始まった。駅舎やホームはJR東日本が担当するため、市は同月下旬にJRと施工に関する協定を締結した。今年3月にも本格着工する。改札機器などシステム改修も必要となることから、今後は改修に関する協定も締結する。

 総事業費は約11億円。基本は市が負担するが、整備に向けて昨年2月に市とイオンモール(千葉市)が協定を結んだ。地域活性化を目的に、同社が盛岡市に整備費として2億円を寄付している。

 新駅は1日当たり1700人の利用を見込んでおり、市交通政策課の清水治課長は「買い物や通勤・通学で多くの人に活用してもらうことで、地域活性化につながることを期待する」と話している。

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