厳寒で氷筍成長 大迫・大清水穴【花巻】
花巻市大迫町外川目地内の鍾乳洞「大清水穴」で、氷筍(ひょうじゅん)が成長している。穴の中にはタケノコのような形をした大小さまざまな氷筍が立ち並び、厳寒が生み出した神秘的な光景が広がっている。
氷筍は天井から落ちる水滴が少しずつ凍り付いて出来上がる。長年観察を続けている早池峰賢治の会の浅沼利一郎会長によると、「いつも1月中旬ごろにできるが、今季は厳しい寒さの影響で形成されるのが例年よりも早い」という。
5日現在で50本ほどが成長しており、大きいもので高さ約60センチ、太さ約10センチにもなる。入り口付近に成長した氷筍は、洞窟に差し込む陽の光に照らされて美しく輝いている。
浅沼会長は「氷筍は滴る水がないと成長できないので、寒すぎても大きくはならない。晴れた午後は洞窟内の太陽光が入るので、とてもきれいな光景が見られる」と話している。