北上・西和賀

継承意欲胸に舞い初め 団員50人、練習成果披露 岩崎鬼剣舞スポ少【北上】

舞い初めで元気よく演舞を披露する岩崎鬼剣舞スポ少

 北上市の岩崎鬼剣舞スポーツ少年団の舞い初めは9日、同市和賀町のいわさき小学校で行われた。団員の児童生徒が日ごろの練習成果を堂々と披露し、今年一年の活躍と地域を代表する郷土芸能の継承を誓った。

 同スポ少は、岩崎鬼剣舞保存会が開いていた道場を前身として1969年に結成された。

 現在は小中学生60人が所属し、同保存会の指導で活動を続けている。地元だけではなく、鬼剣舞に興味のある市内外の子供も受け入れている。

 同校体育館で行われた舞い初めには団員約50人が参加。同少年団育成会の門屋龍一会長は「新型コロナウイルスの影響で2年間発表の機会が少なかったが、皆さんはずっと練習に励んでくれた。今年も元気に鬼剣舞を楽しんでもらいたい」と団員を励ました。

 小学生は「一番庭」、装束を身に着けた中学生は刀を持って勇壮に舞う「八人加護」などを披露。舞い手は、団員が奏でる笛や太鼓に合わせて小さな体を伸びやかに動かして表現力豊かに演舞し、詰め掛けた保存会関係者や保護者らから盛んに拍手を浴びていた。

 鬼の館学芸員を招いて鬼剣舞の歴史や面・装束の意味などについて学ぶ勉強会のほか、同スポ少のOB・OGも多く所属している県立北上翔南高校鬼剣舞部による模範演舞も行われた。団員たちは高校生の美しく切れのある舞を食い入るように見詰めていた。

 団長の阿部萌衣さん(同小6年)は「今まで練習してきたことが生かせて上手に踊ることができたと思う。今年は新たな進歩の一年になるよう一生懸命頑張りたい」と抱負を語った。門屋会長は「スポ少には嫌々やっている子は一人もいない。きょうも礼儀作法を守り、元気に笑顔で踊ってくれたことが何よりうれしい」と目を細めていた。

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