企業誘致へ特色紹介 オンラインでセミナー 奥州市
奥州市が主催する「2021おうしゅう企業立地セミナー」は14日、市役所と東京都内、各参加者をオンラインで結んで開かれた。企業誘致に向け、市が工業団地や企業への優遇施策などをアピールした。
例年は都内で対面方式で開いており、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止されたため2年ぶりの開催となった。当初は都内会場とオンラインでのハイブリッド方式で実施する予定だったが、新型コロナの流行再拡大を受けて急きょオンラインに一本化。全国の企業の担当者ら102人が参加した。
市役所から映像で参加した小沢昌記市長は「県南地方は自動車、半導体産業の集積が進みつつある場所。市としては分譲に向けて新工業団地の建設も進めている。セミナーを市への関心を高める機会にしてほしい」とあいさつした。
市側は▽企業立地促進補助▽優遇税制▽利子補給補助―など、市の企業誘致関連の優遇・支援制度を紹介。江刺フロンティアパーク北側に12区画を設ける新工業団地についても、2024年の分譲開始見通しなどを説明した。
同市に進出した企業として、医療の検査装置や試薬の製造、関連システムなどを手掛け江刺工場を持つエイアンドティー(本社横浜市、渡邊達久代表取締役社長)の担当者が自社と事業概要について講演した。
都内からは、産業タイムズ社事業開発部の甕秀樹部長が「日本を牽引(けんいん)する成長産業 100兆円市場に向かう半導体をはじめ、医療、脱炭素など関連産業の今後を探る」と題して講演した。