和賀川など水質異常認められず 旧土畑鉱山 未処理坑廃水流出で調査【西和賀】
西和賀町上野々の旧土畑鉱山から重金属類を含む未処理坑廃水約100立方メートルが流出した事故で、北上川水系水質汚濁対策連絡協議会は15、16の両日実施した水質調査の結果、和賀川や北上川などで異常は認められなかったと発表した。
資源環境センター土畑事業所、岩手河川国道事務所、北上川ダム統合管理事務所が、流出した同町の小鬼ケ瀬川や和賀川、北上川など8カ所で採水して水質を調査。環境基準値や定期採水分析結果に比べ、小鬼ケ瀬川でカドミウムや銅、鉄、亜鉛が上回っているのが確認されたが、同事業所によると、排水基準値はいずれも下回っているという。下流の湯田ダム貯水池や和賀川、北上川などでは各数値の異常は確認されなかった。調査は17日まで行われる。