一関・平泉

弁当、菓子工夫凝らす 修紅短大食物栄養科2グループ・卒業研究 キリンヤ、松栄堂と共同開発【一関】

オリジナル弁当を考案した修紅短大食物栄養学科の学生
オリジナル菓子を開発した修紅短大食物栄養学科の学生

 一関市萩荘の修紅短大食物栄養学科2年生の2グループ8人は、卒業研究として市内の事業所と協力し、オリジナルの弁当と菓子を共同開発した。弁当は一関、奥州両市のフードパワーセンターバリューの店舗で今月末まで販売しており、開発に携わった学生たちは「みんなで頑張って取り組んだので、ぜひ味わってみてほしい」と商品をPRしている。

 協力したのは、スーパーなどを展開するホーマス・キリンヤ(本社一関市大町、髙栁卓也代表取締役社長)と菓子製造・販売の松栄堂(本社同市地主町、小野寺宏眞代表取締役社長)。

 加藤彩さん、小池美帆さん、畑中春璃さん、本間福子さんのグループは、食物繊維が取れる筋肉弁当「鶏丼(バードン)」と1食分の野菜がしっかり取れる「和風酢鶏弁当」(いずれも店頭販売価格は税込み430円)を考案。弁当はキリンヤとの調整を経て2021年12月に完成した。

 バードンは鶏もも肉のステーキをネギ塩だれで味付けし、シイタケなど3種類のキノコと豆苗などが入った野菜炒めを添えた。酢鶏弁当は鶏ムネ肉を使用し、かつおだしを利かせて酢豚を食べやすくアレンジ。カボチャやニンジン、ピーマンなどの緑黄色野菜を入れてヘルシーに仕上げた。

 バードンを考案した小池さんは「さっぱりと食べられるように工夫し、野菜も一緒に食べられるようにした」と話し、酢鶏弁当を考案した加藤さんは「うずらの卵やカシューナッツも入れた。一生懸命考えたレシピなので喜んでもらえたらいい」と語った。

 八重樫千咲さん、髙橋遥菜さん、米澤凜さん、千葉玲奈さんのグループは、一関産の桑の葉パウダーを混ぜ込んだ「桑の葉pound cake(パウンドケーキ)」と一関産のもち米粉、平泉産の大文字りんごジュースを使った「りんごカスタード大福」を開発した。

 市の特産物などを使い若い世代から高齢者まで幅広い世代に親しんでもらえるように工夫。松栄堂の菓子職人からアドバイスをもらって完成させた。パウンドケーキは桑の葉パウダーをもち米粉入りの生地に練り込み、大福はカスタードクリームの中に、平泉産の「大文字りんごジュース」を西和賀産わらび粉入りのゼリーにして混ぜ込んだ。

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