県内外

コロナ感染最多156人 新規クラスター2件

 県と盛岡市は29日、新たに10歳未満~80代の男女156人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの新規患者数としては最多を更新。盛岡市の学校と職場で新たに2件のクラスター(感染者集団)が発生した。重症者はいない。患者累計は4497人となった。

 保健所管内ごとの内訳を見ると、盛岡市62人、奥州27人、一関23人、中部15人、県央14人、大船渡10人、宮古、二戸各2人、釜石1人。

 新規のクラスターは、盛岡市の学校の16人に公表済み3人を含む児童生徒や教職員計19人の感染が判明。同市の職場では、13人に公表済みの4人を含む同僚計17人が感染した。

 このほか、公表済みのクラスター7件でも新規患者が確認された。うち22日公表の中部保健所管内の教育・保育施設は、2人増の計111人、23日公表の奥州保健所管内の教育・保育施設は4人増え計37人とそれぞれ感染が拡大している。 直近1週間の人口10万人当たり新規患者数は県全体60・7人、盛岡市62・9人で、いずれも過去最高。病床使用率は39・5%。

 この1週間で750人近い感染が確認され、29日午前9時現在で入院等調整中が330人、宿泊療養中が218人と急増している状況にある。県保健福祉部の工藤啓一郎理事心得は「患者の急増で宿泊療養施設はフルに近い形で埋まりつつある。本県では原則的に入院や宿泊療養の方針を堅持してきたが、それだけでは済まなくなってきており、本格的に自宅療養の検討に向け作業を進めている」と述べた。

 また、国からの28日付通知に基づいて県は、感染者の濃厚接触者の待機期間を10日から7日に短縮したほか、エッセンシャルワーカーの待機解除時期を検査を組み合わせ最短で5日目としたことを明らかにした。

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