北上・西和賀

除雪担い手育成へ 重機操縦の合同訓練 県建設業協会北上支部

除雪オペレーターの育成に向けて行われた合同除雪訓練(1月27日撮影)

 若手除雪オペレーターの育成に向けた合同除雪訓練(県建設業協会北上支部主催)は27日、西和賀町杉名畑の道の駅錦秋湖駐車場で行われ、実務経験の浅いオペレーターがベテランから重機操縦などを教わった。

 支部管内の除雪に関わる業者や県、北上市などから約40人が参加。訓練に先立ち、八重樫博之支部長が「オペレーターの高齢化により、除雪できる路線が減ると県民の生活の安全が図られなくなる。若年層のオペレーターの育成は重要な課題となっている」とあいさつした。

 小田島組(同市藤沢)の従業員が講師を務め、40歳以下、経験2年以下、新規購入してから2年以内の除雪機械を操作する人らが除雪ドーザー、除雪グレーダー、ロータリー除雪車に同乗。周りを確認して乗り込み、作業灯や作動部などを点検して除雪作業に当たった。

 このうち除雪グレーダーは圧雪を削り取り、路面を整正することもできる機械で、作業経験1カ月ほどという同社工務本部工事課工事係の作山瑞紀さん(21)は「住民の方々が通りやすい道をつくるのは大変だが、できるだけ雪を残さないことを意識している。早くベテランの人みたいにうまくなりたい」と語った。

 県は除雪オペレーターの育成に向け、訓練場所の提供など新たな取り組みを進めている。

 県南広域振興局土木部北上土木センターの守谷康道路環境課長は「管内は西和賀を含め豪雪地帯を抱えており、除雪は欠かせない。昨シーズンに続き今季も大雪となっている。オペレーター育成の場が、これからも続いていくことを願う」と話していた。

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