一関・平泉

姉妹・友好都市魅力紹介 室根図書館 書籍やパンフ展示 地元神社との関係縁に【一関】

室根図書館に設けられた田辺市と新宮市にまつわる書籍コーナー

 一関市室根町では住民らが中心となり、室根神社と関わりが深い和歌山県田辺市と新宮市との交流活性化を目指して2021年11月に「室根・熊野交流の会」(岩渕一司会長)を設立した。地元の室根図書館では両市の文化や観光、産業などの特色を紹介する書籍コーナーが設けられ、注目を集めている。

 田辺市(旧本宮町)とは熊野神の分霊を室根山に勧請した歴史的縁を理由に旧室根村時代の1983年に両首長が友好提携盟約に調印。熊野神勧請から1300年と友好都市提携から35周年の節目の2018年に姉妹都市提携を結んだ。

 室根神社の新宮は新宮市にある熊野速玉大社の熊野神の分霊を1313年に勧請したとされ、2018年の室根神社勧請1300年祭を機に相互交流や発展につなげようと、21年に同市と友好都市提携を結んでいる。

 同交流の会では13日に関係者10人余りが参加して、市役所室根支所で理事会を開き今後の活動方針を協議。今年度の取り組みとしては物産交流が中心で、道の駅むろねを会場に両市など同市室根町と関わりが深い市町村の商品を取り扱う物産コーナーを期間限定で設ける予定。岩渕会長は「来年度は両市を訪問して交流を深めたいと思っている。両市とのつながりを広く市民に紹介しながら、地元の室根神社の歴史に目を向けるきっかけにもなってほしい」と語った。

 また、室根図書館では田辺市と新宮市の魅力を紹介する書籍約70冊に加え、両市のパンフレットなどを並べた特設コーナーを設置している。来館した地元の80代男性は「神社関係に興味があるので、ぜひ読んでみたい」と関心を示していた。

 展示は2月24日までで、時間は平日午前10時~午後7時(土日・祝日は6時)。毎週水曜日は休館する。問い合わせは同館=0191(64)3820=へ。

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