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病床使用率46・5% コロナ新規感染142人【岩手】

 県と盛岡市は31日、新たに10歳未満~80代の男女142人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新たに盛岡市の学校などでクラスター(感染者集団)が3件発生。重症者はいない。患者累計は4744人となった。病床使用率は46・5%と上昇し、県は医療体制の逼迫(ひっぱく)に対する危機感を強めている。

 保健所別の内訳は、中部50人、盛岡市44人、県央25人、奥州11人、一関5人、宮古3人、大船渡2人、久慈と二戸各1人。

 新規のクラスターは、盛岡市の市立学校で、6人と公表済み1人を含む計7人が感染。県央保健所管内では、職場の同僚2人に公表済み6人を含めた計8人が判明。学校関連で、5人と公表済み1人を含む計6人が感染した。

 このほか、公表済みのクラスター10件で新規患者が確認された。このうち1月22日公表の中部保健所管内の教育・保育施設は14人が判明し計126人。2020年に雫石町の医療施設で発生したクラスターの計118人を上回り、県内最大規模となった。

 直近1週間の人口10万人当たり新規患者数は県全体72・0人、盛岡市77・2人で、いずれも過去最多となった。病床使用率は46・5%と前日から上昇。県医療政策室の三浦節夫感染症課長は「一部地域では、自宅療養に切り替えているところもある。自宅療養については軽症者などリスクが少ない人を対象に、準備が整ったところから順次進めていく」としている。

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