北上・西和賀

地域づくり若い力必要 翔南高 市職員が講話【北上】

地域づくりをテーマに語る石橋係長

 北上市相去町の県立北上翔南高校(寒河江和広校長、生徒544人)で2日、市職員を招いた講話が行われ、生徒たちは北上市の現状や地域づくりを学んだ。

 「産業社会と人間」の授業の一環で、1年生172人が聴講。市地域づくり課地域協働係の石橋知大係長が演壇に立った。

 石橋係長は市の人口動態で「総人口、社会増減は横ばいで進学時期の10代後半から20代前半に流出するが、就職時期の20代後半になると戻ってくる。これは県内同規模市では見られない特徴だ。ただ、子育て世帯が増えないと人口は維持できない」と切り出した。

 各地域がそれぞれの資源や魅力を生かし色とりどりの花を咲かせる「あじさい都市きたかみ」や「協働のまちづくり」について解説。「協働は共通の目的意識を持ち、立場の違う人たちが別の活動をしつつ、相乗効果を上げ協力し合うこと。市民は地域づくり組織に参加し、市は地域づくり組織の活動を支援する。地域づくり組織と市は、協働でまちづくりを進めるパートナーだ」と力を込めた。

 市内各地での▽親水公園「お滝さん」整備事業(黒岩)▽浮牛城まつり(口内)▽桑資源活用事業(更木)▽虹色フェスタ(岩崎)―など地域づくりの具体例を紹介し「各地域は若い力を望んでいる。ぜひ高校生にも参加し、地域に関わってほしい」と呼び掛けた。

 生徒たちも熱心に聴講。市内に住む佐々木春花さんは「協働の意味や、地域づくりにさまざまな形があることを知った。まちづくりの会議があれば参加してみたい」と語り、菊池真緒さんも「子育て世代から高齢者まで住みよいまちだと知った。北上市の一員として、地域のイベントにも積極的に参加していきたい」と目を輝かせていた。

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