蛇紋岩 色鮮やか 八重樫さん絵画展 八丁土蔵ギャラリー【花巻】
花巻市大迫町の画家八重樫理彦さん(48)による個展は、同市東和町の萬鉄五郎記念美術館隣にある「八丁土蔵ギャラリー」で開かれている。早池峰山の山体を形成する蛇紋岩、早池峰神楽を題材とした絵画が並ぶ。横約5メートルにおよぶ大型作品もあり、訪れた人たちの目を楽しませている。23日まで。
八重樫さんは東京都出身で、国際基督教大教養学部と武蔵野美術大造形学部を卒業。早池峰神楽に感銘を受けて2004年に同市大迫町に移住した。現在は町内の山を散策しながら、創作活動に取り組んでいる。
同ギャラリーで展示を開くのは今回が初めてで、30点を出展した。
蛇紋岩の表面を拡大して描いた「不連続面の研究014―017」は横約5メートル、縦約2メートルの大作。早池峰山を登った際に撮影した写真を元に創作しており、美しいエメラルドグリーンが目を引く。
神楽の動きを追った作品は、手元を見ずに舞だけを見ながら描き上げた。「折合沢」は、キャンバスを同町内川目の折合沢に持ち込んで、その場で描いたという。
「自分の目に映った光景をそのまま描くことを目指している」と八重樫さん。「蛇紋岩を題材にしたもう少し大きな作品や、早池峰山を題材にした絵を描きたい」と話している。
入場無料。時間は午前9時から午後4時30分まで。月曜休館。問い合わせは同ギャラリー=0198(42)4402=へ。