段飾りや土人形 愛らしく 温泉郷雛まつり 市内12旅館・ホテル【花巻】
第6回「温泉deおひなさま!花巻温泉郷の雛(ひな)まつり」は、花巻市内の温泉施設で開かれている。各施設オリジナルの段飾りやつるしびななどが展示され、一足早く春の訪れを告げている。3月6日まで。
冬の誘客を目的に、花巻観光協会、花巻温泉郷観光推進協議会が2017年から開催。今回は温泉旅館・ホテル12施設に飾られている。
同市湯本の花巻温泉では、ホテル紅葉館と佳松園で実施。
このうち、ホテル紅葉館では、内裏びなや鹿(しし)踊り、干支(えと)の動物などをかたどった素朴で愛らしい土人形約160体が4段(幅約4メートル、高さ約2メートル)にずらりと並び、来場者の目を引いている。
土人形は、同温泉社員の祖父である故髙橋治悦さん(1912~2004年)の作品。髙橋さんは晩年、花巻人形に興味を持ち、多様なモチーフの土人形を独自に制作した。同温泉内の土産店で販売したこともあったという。
同温泉の髙野橋直子さん(33)は「色彩豊かで見応えがある。他のひな人形との違いも楽しみながら鑑賞していただきたい」とアピールする。
同協会誘客担当の伊藤挙さん(43)は「大きなひな段飾りを出す家庭は減っていると思うので、ファミリー層や女性に楽しんでもらえたら。これを機に温泉に立ち寄るきっかけになればうれしい」と話す。
同イベントの関連で、JR新花巻駅の花巻観光センターには、ひな段飾りや顔はめパネルを設置し、記念撮影を楽しむことができる。
問い合わせは同協会=0198(29)4522=へ。