一関・平泉

麗楽ちゃん頑張った 古里・東山から熱い応援 ビッグエアへ期待高まる 一関後援会

ハリセンをたたき「フェイ、フェイ、麗楽」の掛け声を上げながらテレビに向かって応援する岩渕麗楽一関後援会の役員、会員ら

 北京冬季五輪スノーボード女子スロープスタイル(SS)決勝が行われた6日は、決勝に進出した一関市東山町出身の岩渕麗楽選手(20)=一関学院高―法政大2年、バートン=を応援しようと岩渕麗楽一関後援会の会員らが予選に続いて同町長坂の東山地域交流センターで声援を送った。予選を11位で通過した岩渕選手は80.03点で日本勢最高の5位に入り、参加者は健闘をたたえながら14日に予選が行われるビッグエア(BA)へ期待を高めた。

 後援会の役員・会員、地域住民ら15人ほどが同センターのロビーのテレビ前に集まり、画面を見ながら「北京の大空に跳べ」の文字が入ったピンク色のハリセンをたたいて応援した。

 予選11位と辛くも決勝に進出した岩渕選手は出場した12人の選手のうち2番目に登場。予選の課題を払拭(ふっしょく)するような安定した滑りを見せ、1回目は75・60点をマーク。2回目は80・03点と得点を伸ばしメダルが見えたが、最後の3回目でミスが出て及ばなかった。

 後援会員らは「飛(フェイ)、飛(フェイ)、麗楽」と中国語で声援。演技が始まると、食い入るように画面に見入り、「よし」「踏ん張れ」「最後の一つだ」などと声援を送った。

 3回目の演技で転倒すると「あー」と悲鳴が漏れたが、「それでもすごい。よくやった」「本番は(得意の)ビッグエアだ」と、健闘に拍手を送っていた。

 後援会副会長の永澤源治郎さん(77)は「後援会有志が集まり岩渕選手に力を届けたいと思って応援した。素晴らしい滑りだったと思うが、やっぱり世界のレベルも高い。14、15日のビッグエアに期待したい」と地元出身選手をねぎらった。

 同町松川の佐藤育郎さん(74)は「飛、飛」と書いたハリセンを手に応援。「まずは岩渕選手にご苦労さま、そしてありがとうと言いたい。自宅や職場など場所は違ってもビッグエアも市内全域で応援しおめでとうを連呼できるように祈りを込めたい」と語った。

 同町長坂の鈴木富子さん(81)は「予選は自宅でハラハラしながら見たが、きょうは感動を分かち合いたいと思ってここに来た。最後にミスが出た時は涙が出たが、日本代表として日の丸を背負って戦った姿にありがとうと言いたい。麗楽ちゃんは東山の星。子供たちにも勇気を与えてくれると思う」と話していた。

 後援会は岩渕選手がメダルを獲得した場合町内で花火の打ち上げを予定していたが、メダルまであと一歩届かなかった。事務局の菊地正さん(68)は「ビッグエアではぜひとも祝砲を上げたい」と願っていた。

momottoメモ

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