花巻

無添加の味 仕込み丁寧に みそ造り最盛期 たかすどう産土農産加工【花巻】

みその原料となるゆでた大豆を冷ます会員

 花巻市東和町鷹巣堂の食品加工グループ・たかすどう産土(うぶすな)農産加工(菅野徳主代表)のみそ造りが最盛期を迎えている。同グループは、県産の大豆を使用した無添加で昔ながらのみそを造り続けている。作業は4月まで続く見込みで、加工場は白い湯気と大豆の香りに包まれている。

 同グループには会員13人が所属し、自家製みそのオーダーメード、ばっけみそやたれなどの生産を行っている。

 オーダーメードみそは鷹巣堂公民館に隣接する加工場で製造しており、県内を中心に毎年80人ほどから注文を受けている。12月から4月までの期間に約3トンを仕込んでいる。

 原料はもち大豆、ナンブシロメ、黒豆などを使用。こうじは米こうじ、ひえこうじ、玄米こうじを使い分ける。6日は5人が作業に参加し、約5キロの大豆に3・5キロのこうじ、塩2キロ、豆のゆで汁300ccをよく混ぜた後、機械でミンチ状にした。

 たるに仕込んだみそは7月に天地返しを行い、11月ごろに完成するという。同グループが加工したみそは町内の産直や道の駅で購入できる。

 同グループの菅野和さん(66)は「シカの食害で、今年は大豆の収穫量が減って大変だった。保存料や添加物を全く使わない、おいしいみそを味わってほしい」と話している。

 オーダーメードみそは、3月まで注文を受け付ける。

 問い合わせは、同グループ=0198(44)2571=へ。

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