コロナ新規感染１５２人　クラスター４件発生

　県と盛岡市は８日、新たに１０歳未満～９０歳以上の男女１５２人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。一関保健所管内の教育・保育施設や中部保健所管内の学校などでクラスター（感染者集団）４件が発生。重症者はいない。患者累計は５８７６人となった。

　保健所ごとの内訳は中部４０人、盛岡市３５人、一関３１人、県央２６人、大船渡１２人、奥州５人、宮古、久慈、二戸各１人。

　新規のクラスターは、盛岡市の学校で３人判明し公表済み６人を含め計９人、中部保健所管内の学校で４人感染し公表済み１０人を含め計１４人、一関保健所管内の教育・保育施設で６人判明し公表済み５人を含め計１１人、大船渡保健所管内の職場で６人感染し公表済み２人を含め計８人となった。

　このほか、公表済みのクラスター１３件で新規患者が確認された。このうち１月２４日公表の盛岡市の学校は３人増の計１１７人、今月２日公表の同市の教育・保育施設が７人増の計８６人と拡大した。

　直近１週間の１０万人当たり新規患者数は県全体８２・６人、盛岡市１０９・０人。病床使用率は４５・８％と減少した。

　花巻市教委は８日、感染拡大防止のため、市内小学校１校の臨時休校を決めた。同日から１クラスを学級閉鎖していた学校で、対象を全学年に拡大し、１３日まで休業期間を延長する。

　北上市教委は８日、新型コロナウイルス感染確認で新たに中学校１校の３学級を臨時休業としたと発表した。１学級は８、９日、２学級が８～１１日に閉鎖する。

　奥州市は８日、４０代男性と４０代女性、５０代女性の職員３人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。重症ではなく職場内の感染もないという。

　一関市は８日、市役所本庁に勤務する市民環境部職員１人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。市民および職場の職員に濃厚接触者がいないことから、職場を消毒した上で業務は継続している。

　一関地域内の指定管理施設に勤務する職員１人の感染も確認されたが、感染した可能性のある日以降勤務していないため、施設は消毒し業務を継続している。

　一方、市教委は市立小学校１校で新たに感染者が確認されたとして、同日と９日の両日、同校の一部学級を臨時休業とした。