花巻

“岩手味”カヌレいかが 花北青雲高生、レシピ考案 あすから限定販売【花巻】

「カヌレ ド イワテ」のレシピを考案した花北青雲高の(左から)高橋さん、瀬川さん、長谷川さん
卵やリンゴ 県産食材使用
▲川徳で11~13日に販売される「カヌレ ド イワテ」。県産食材をふんだんに使用している

 花巻市の県立花北青雲高校(太田優子校長、生徒437人)の総合生活科3年生3人がレシピを考案した洋菓子「カヌレ ド イワテ」が11~13日に盛岡市の川徳内で限定販売される。食品販売業FASHIP(本社花巻市四日町、下坂大夢代表取締役)との共同企画で、カヌレには卵やリンゴなど県産の材料をふんだんに使用している。生徒たちは「たくさんの人に食べてもらい、県産食材の素晴らしさを知ってほしい」と思いを込める。

 レシピを考案したのは、長谷川もみじさん、瀬川智子さん、高橋萌さんの3人。カヌレはもちもちとした食感が特徴で、材料には自然農園ウレシパモシリ(花巻市東和町)の卵や、就労継続支援B型事業所マルルまほろば(同)の豆乳、県産の小麦などを使用している。

 3人は商品販売するために試作品を製作。瀬川さんは「水分量などを調節するのが大変だった」といい、賞味期限を延ばすために粉やリンゴジャムの量を調整しながら工夫を重ねた。試作品は市民や高校生に試食してもらい、感想や意見を参考にしながらさらに改良加え、完成させた。

 商品の製作は菓子工房夢舎夢舎(同市)が担当する。カヌレについて下坂代表取締役は「いずれは商業施設などで通常商品として販売することができれば」と青写真を描く。

 販売が決定したことに高橋さんは「商品化が実現できるとは思ってなかったので、本当にうれしい」と感動しきり。

 シールや箱にデザインされるオリジナルキャラクター「カヌレちゃん」を考案した長谷川さんは「3人で毎週、放課後に集まってアイデアを出し合い、仲がより深まった」と笑顔を見せる。

 商品開発の業務に携わるのが将来の夢という瀬川さんは「社会人になってからも岩手の特産品を多くの人に知ってもらえる商品を作ることができたら」と話していた。

 通常サイズ(2個入り、税込み1278円)が1日限定70箱、一口サイズのミニサイズ(3個入り、同648円)が同130箱。通常サイズの箱の内側には、生徒たちとFASHIPのメッセージが書かれている。

 販売時間は午前10時~午後5時。

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