全国大会10位入賞 三浦さん(磐井3年)飛躍誓う 中学スキー女子スラローム【一関】
一関市立磐井中学校3年の三浦瑠生さん(15)は、4日に長野県の野沢温泉スキー場で開かれた第59回全国中学校スキー大会の女子スラローム競技で10位入賞を果たした。全国大会での入賞は自身初といい、受賞を喜びつつ、さらなる技術向上に意欲を高めている。
三浦さんは父親の孝純さん(45)の影響を受け、小学校1年生の頃からスキーを始めた。冬場のシーズン以外はロードバイクなどを活用して足腰のトレーニング、11、12月は県外のスキー場に遠征して雪上トレーニングを行い、1月から3月までは全国各地の大会に出場している。
今大会1回目の滑走では緊張して動きが硬くなったといい、16位と伸び悩んだ。2回目は前半よりも旗門数が増え、テクニックが要求されるコースだったが休憩時間にポジション取りなどを確認したほか、得意のターンなども生かせたことで10位まで順位を上げた。
全国入賞について「すごくうれしかった」と喜ぶが、「順位よりもタイムが気になる。コンマ数秒を競う世界で、1位の人とは10秒以上タイムに差が出ている。タイム差を縮めないともっと上には行けない」と悔しさをにじませる。
現在の目標は3月に開かれるJOCジュニアオリンピックカップ全日本ジュニアスキー選手権大会での3位までの入賞で、2021年はスラローム競技で11位とあと一歩入賞に届かなかった。今後、各種大会の結果などを元に出場選手の選考が行われるといい、三浦さんは「出場できるチャンスは今年が最後。このごろは自分の滑りがなかなかできていないが、不調な部分を直して(出場した際には)最高の滑りを披露したい」と意気込む。
成長を見守ってきた孝純さんは「入賞できたことは大きい。これが自信になって、今後の大会でより一層飛躍してほしい」と願っている。
三浦選手は20年度から一関市のトップアスリート育成強化支援事業の育成強化支援選手に選ばれている。