花巻

花魁や縁起物 題材多彩に 市博物館・花巻人形展示会 豪商・山田家古今びなも

多彩な題材の花巻人形約130点が並ぶ「博物館のひなまつり」
花巻人形と山田家のひな壇もそれぞれ飾られ、会場を華やかな雰囲気にしている

 江戸時代後期から伝わる花巻地方の郷土人形「花巻人形」の展示会「博物館のひなまつり」は、花巻市高松の市博物館(髙橋信雄館長)で開かれている。内裏びなや縁起物、芸能、動物など多彩な題材を表現した華やかな約130点が並び、来館者を魅了している。5月8日まで。

 花巻人形は、仙台の「堤人形」、米沢の「相良人形」と共に、東北三大土人形の一つとされる。

 赤や青など明るい色彩が施され、ウメやボタンといった花模様が描かれているのが特徴。花巻地方では江戸時代以降、高価なひな人形の代わりとして、ひな壇に花巻人形を交ぜる家庭も多かったという。

 同館では、570種類3500点以上の人形を所蔵しており、今回は会場を7コーナーに分けて展示した。

 猫を抱いてほほ笑む花魁(おいらん)、鯛車(たいぐるま)、親子、童子といった温かみあふれる作品のほか、りりしい表情の武将や軍人なども並び、種類の豊富さを見て取ることができる。

 同館学芸員が厳選した花巻人形のひな壇、同市大迫町の豪商だった山田家から寄贈された豪華な古今びなや、ひな道具なども展示。遊びながら花巻人形に慣れ親しんでもらいたいと、同館職員が手作りした「花巻人形カード」も紹介している。

 鑑賞した盛岡市の60代夫婦は「こんなに花巻人形がそろったのを見たのは初めてだ。素朴だが、色鮮やかでびっくりした」と見入っていた。

 同館の小田島智恵学芸員は「展示会に出ているのはほんの一部。これだけでも花巻人形の種類の多さを分かっていただけるのではないか。花巻地方のひな祭りには欠かせなかった伝統工芸品の魅力に触れてもらえたら」と話していた。

 開館時間は午前8時30分~午後4時30分。入館料は一般350円、高校生・学生250円、小中学生150円。

 問い合わせは、同館=0198(32)1030=へ。

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