北上・西和賀

布貼り描く風景や花 戎谷さん作品展 黒沢尻東交流セ【北上】

ぬくもりあふれる力作が並ぶ戎谷さんの布絵作品展

 北上市里分の戎谷幸子さん(74)が手掛けた布絵の作品展が、同市中野町の黒沢尻東地区交流センターで開かれている。古布を貼り合わせた彩り豊かな16点が並び、来場者に安らぎを感じさせている。28日まで。

 戎谷さんは退職をきっかけに布絵に興味を持ち、12年ほど前から布絵クラブ北上教室で布絵作家三達屋河悦さん(盛岡市在住)の指導を受けている。作品は着物や帯、浴衣、バンダナなどの切れ端にアイロンでのり付けし、はさみで切ったり手で引き裂いたりしてから貼り合わせる。生地の素材や色、柄からイメージして絵に仕上げるといい、制作は四季折々の風景画や花などの静物画が中心だ。

 同展では、風呂敷を使った「おひな様」やスカーフを重ねた「夢想花」、より合わせた糸を麦の穂に見立てた「去年草(こぞくさ)」など、この10年の創作活動の成果を展示している。

 出身地の盛岡の町並みを表現した「思い出」は、アドバルーンや寺、蔵などを背景にピンセットで小さな子供たちを配置した細密な労作。「灯り」は、母から譲り受けた灰色の着物を池に使用し、切り出したハクチョウやコンビニエンスストアの明かりを加えて朝の風景を描いた。

 古布を活用することは、リサイクル意識にもつながると語る戎谷さん。「布を貼ってみて、思っていたのとはまた違う良い表情になったり、雰囲気が合わなかったりすることもあるが、それが布絵の魅力。地域の人に見てほっこりしてもらい、応援していただくと気合が入る」と話している。

 開館時間は午前9時から午後5時まで。

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