奥州・金ケ崎

市民劇、来年2月に延期 9月の稽古再開目指す 文化振興財団【奥州】

「新平さんの大風呂敷」公演延期を発表する菅原理事長(左)

 奥州市文化振興財団(菅原義子理事長)は16日、3月に予定していた奥州市民劇「新平さんの大風呂敷」公演を2023年2月に延期すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止で稽古会場の市文化会館(Zホール)が休館して稽古不足となる懸念、配役やスタッフの感染に対する不安などが理由。延期は3度目となるが、菅原理事長は「より質の高い公演となるようつくり上げたい」と語っている。

 同市民劇は同市出身の先人後藤新平の生涯を描く2幕18場の作品。当初は20年12月の公演予定だったが、コロナ禍で21年12月に延期。さらに22年3月12、13の両日に再延期していた。来年の公演は、2月11日午後5時開演と同12日午後1時開演の2公演となる。

 今回の再々延期について同財団は▽稽古再開のめどが立たず稽古不足となり質の低下、大道具などの制作遅延が懸念される▽感染状況の先行きが見えず配役やスタッフから不安がある―として決定したという。

 中止、無期延期も検討したが、参加者の熱意や同財団として先覚の偉業を表現する市民劇を開催したいとの思いから来年2月に設定した。今夏はZホールの開館30周年記念事業オペラ「トスカ」を予定しており、トスカの公演後の9月から稽古再開を目指すという。

 前売り券は振り替え利用できるが、今月19日~3月13日の午前9時~午後5時にZホール窓口で払い戻しを受け付ける。

 菅原理事長は「再々延期は苦渋の決断」とし、「さらに磨き上げ、新平さんらしく堂々とした舞台をつくり上げ、成功させたい」と話している。

 問い合わせはZホール=0197(22)6622=へ。

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