一関・平泉

熟した赤い実 鮮やか イチゴ収穫本格化 花泉【一関】

収穫作業が本格化している滝澤さん方のビニールハウス内で赤く実ったイチゴ=一関市花泉町老松

 一関地方は18日も明け方まで雪が降るなど寒さが続いているが、イチゴ栽培農家では3月の最盛期を前に収穫が本格化し、一足早く春が訪れたような暖かさのビニールハウス内では連日赤く熟した実の摘み取り作業が続けられている。

 一関市花泉町老松の滝澤幸夫さん(61)は2008年に新規就農してイチゴ栽培を開始。現在は自宅敷地内に設けた11アールのハウスでさちのかを栽培し、今季は年末の需要期を前に21年12月上旬から収穫を始めた。

 現在は毎日早朝から収獲作業を行い、取れたてをパック詰めしたイチゴは同町花泉のJAいわて平泉花泉野菜集出荷場を経て市場へと出荷されている。

 同町を中心とする同地方の生産者17人で組織する同JAいちご生産部会長として、県内有数の産地形成に取り組む滝澤さんだが、今季は原油高騰の影響でハウスの暖房費が例年より3、4割高となる影響を受けているとのことで、「暖かさが本格化し出荷がピークを迎える3月までは、燃料を惜しまず安定した出荷量を確保していきたい」と語る。

 同地方でのイチゴの出荷は卒業や入学時期で需要が増す3、4月の最盛期を経て6月まで続く見込み。

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