一関・平泉

東山の星に熱い応援 岩渕麗楽後援会 会員数が倍増【一関】

実家がある一関市東山町に立ち寄った岩渕麗楽選手(中央)を囲む岩渕麗楽一関後援会の鈴木会長(右)ら関係者=2021年6月19日

 北京冬季五輪スノーボード女子で、ビッグエア4位、スロープスタイル5位の好成績を残した一関市東山町出身の岩渕麗楽選手(20)=一関学院高―法政大2年、バートン=。2018年の平昌五輪後から岩渕選手を地元で支えてきたのが、同市東山町の地域協働体3団体が中心となって、同年6月に発足した岩渕麗楽一関後援会(鈴木正敏会長)だ。岩渕選手の活躍もあって会員数は設立当初から倍増、北京五輪期間中も会員ら有志が地元から熱いエールを送り、郷土出身のオリンピアンを見守り続けた。

 後援会は平昌五輪での活躍を応援しようと18年2月にできた「岩渕麗楽選手オリンピック応援会」が前身。平昌五輪閉幕後も北京を見据え岩渕選手を応援しようとステッカーやマフラータオル、そろいのウエアなどの応援グッズを作製、町内に看板や横断幕を掲げるなどして応援の機運盛り上げを図ったほか、19年の「岩渕麗楽杯たげばすり世界大会」や昨年12月の20歳の誕生日に合わせた「応援セレモニー」などのイベントも行い、ワールドカップや五輪に臨む岩渕選手に古里の思いを届けてきた。

 事務局によると、18年10月末の時点で180(20法人、160人)だった会員数は今月17日現在359(34法人、325人)とほぼ2倍に増加。北京五輪が近づいたこともあり、年明けから法人、個人とも入会申し込みが相次いだ。町内企業や学校の同窓会など大口の加入もあったという。

 後援会の中核となっているのは岩渕選手から見れば祖父母世代の人たちで、孫を見詰めるような温かい応援が持ち味。鈴木会長も岩渕選手の実家のすぐそばに住み、幼少期から岩渕選手の成長を見守ってきた。

 北京五輪は当初後援会から現地へ応援団数人の派遣を検討していたが、新型コロナウイルスの影響で願いがかなわず、市が東山地域交流センターなどで予定していたパブリックビューイングも感染拡大防止のため中止を余儀なくされた。

 それでも可能な範囲で応援しようとスロープスタイルの予選と決勝があった5、6の両日とビッグエアの予選、決勝の14、15の両日は会員有志が同センターに集まり、プラカードを掲げたりハリセンをたたいたりして「飛べ、飛べ、麗楽」などの声援を送り、岩渕選手の演技を懸命に応援した。

 後援会は今後も会員の拡大を図り、「東山の星」である岩渕選手の応援にさらに力を入れていく構え。

 鈴木勝市事務局長は「岩渕選手は残念ながらメダルを逃したが、素晴らしいパフォーマンスで感動を与えてくれた。北京五輪をきっかけにさらに会員が増えていけばいいし、後援会としても応援しようという決意を新たにした」と話す。

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