北上・西和賀

縄文文化 魅力をPR ステージやトークショー 県・御所野遺跡など世界遺産登録記念【北上】

縄文ダンスを披露するLIPSダンススクールのメンバーら

 一戸町の御所野遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を記念する「縄文wakuwakuDAY」は19、20の両日、北上市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパルで開かれた。遺跡を紹介する展示や製作体験、ステージイベントなど多彩な企画を通じ、世界に誇る縄文文化の魅力をPRした。

 同遺跡は縄文時代中期後半の拠点集落の跡で、東西に長い台地と東側の丘陵地に住居跡などが分布し、500年もの長期間定住したと考えられている。

 会場には、全国でも珍しい土屋根建物の存在が確認された同遺跡の概要や歩み、北海道や青森、秋田両県の構成資産を紹介するパネルのほか、当時を復元した衣装や狩猟の道具、土器のレプリカなどを展示した。

 縄文発見DAYと銘打った20日は、盛岡市を拠点に活動するLIPSダンススクールや岩手まるごとおもてなし隊が、同遺跡をイメージし、竪穴式住居などを振り付けに取り入れた縄文ダンスを披露。縄文時代の暮らしや同遺跡の魅力をテーマにしたトークショーでは、縄文インフルエンサーのアベマホコさん(遠野市在住)が「遺跡は緑がきれいで広く、周りが木に囲まれ縄文時代の雰囲気を感じられる。春夏秋冬で風景を楽しめる」などと語った。

 縄文体験DAYの19日はクルミの樹皮のストラップや勾玉(まがたま)のアクセサリー作り、ミニオカリナの色づけ体験などが行われた。

 同イベントは世界遺産登録を広く知ってもらおうと、県文化スポーツ部文化振興課が主催。26、27の両日は釜石市のイオンタウン釜石で開催される。時間は午前10時から午後4時まで。

 担当する同課の濱守豊司主任主査(48)は「イベントをきっかけに、自然と共生する縄文文化に親しみ、御所野に足を運んでいただきたい。岩手は全国の都道府県で最多となる三つの世界遺産があるので、他の場所にも興味を持ってもらいたい」と話していた。

 イベントに関する問い合わせは同課=019(629)6488=へ。

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