北上・西和賀

素材生きた味 最高評価 西和賀産業公社 優良ふるさと食品中央コン・国産品利用 「西わらび入り蕎麦」大臣賞

農林水産大臣賞に輝いた「西わらび入り蕎麦」

 西和賀町川尻の西和賀産業公社の「西わらび入り蕎麦(そば)」が、2021年度「優良ふるさと食品中央コンクール」の国産農林産品利用部門で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。地域産のワラビ、ソバ、地鶏「南部かしわ」が一つになった豊かな味わいが高く評価され、関係者は喜びに包まれている。

 ブランドの「西わらび」と同町産そば粉を合わせた同商品は、同社が「ここにしかない」オンリーワンの商品を作りたいと2年間の研究を重ねて開発し、19年春から販売している。

 そば粉と県産小麦「銀河のちから」のほか、西わらびの粘りを生かした特殊加工のパウダーをつなぎに使うことで、喉越しの良い食感を実現。西和賀で育った地鶏・南部かしわからだしを取り、こくとうま味を凝縮した特製つゆが付いている。

 20年度の県ふるさと食品コンクールで最優秀賞(県知事賞)に選ばれ、食品産業センターが主催する「優良ふるさと食品中央コンクール」に推薦。同コンクールは各地の特性を生かした食品産業の発展のため、地域で生産される農林水産物の加工利用で優れたものを表彰するイベントで、本県が推薦した食品が農林水産大臣賞を受けるのは今回で4度目となった。

 同社のオンラインショップ「にしわがのみせっこ」で、2人前(麺180グラム・特製つゆ45グラム×2)を540円(税込み)で販売しているほか、町内の湯夢プラザや結ハウス、スーパーオセン湯本本店などでも取り扱っている。

 同社の相沢和広事業部長は「生産者と加工業者、ブランドワラビをつくろうという町の三位一体の取り組みが認められたことに感謝したい」、髙橋昌幸営業企画課長は「生産者の励みになる。風土がくれた宝物を、今後も全国にお届けしていきたい」と話している。

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