奥州・金ケ崎

心育てる学びの場 わらすば金ケ崎開校 フリースクール

わらすば金ケ崎スクールの開校式で式辞を述べる大内理事長(右奥)

 子供たちの居場所づくりに取り組むNPO法人わらすば(北上市大堤南、大内玲子理事長)によるフリースクールと通信制高校サポート校「わらすば金ケ崎スクール」の開校式は22日、金ケ崎町西根表小路の同スクール校舎で行われた。胆江地方の生徒とスタッフが出席し、自由を尊重する学びの場の充実を期して学校生活に入った。

 開校式には奥州市、金ケ崎町の生徒6人を含む9人が出席。開校を宣言した大内理事長(64)は式辞で「昨年北上校を開校し、法人の活動1周年で金ケ崎にも学びの場をつくることができた。子供たちのにぎやかな声が城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区(伝建群)に響くことを願ってやまない。人生には数年立ち止まる時間があっても良いはず。わらすばは再び歩き出す心を育て、力を付ける場所だ」と呼び掛けた。

 金ケ崎スクールの校舎には、伝建群内の空き家を活用。フリースクールとしては、不登校などの事情を抱える小中学生、児童生徒をはじめとする学びの場で、教員免許などを持つスタッフが学習を支援する。学習教育センター方式を採用している星槎国際高校のサポート施設としても運用する。

 子育て世帯などを支援する原則月1回の「50円食堂」や弁当配布(予約制)にも取り組み、同町の補助を受けている。同日は早速弁当配布が行われた。

 今後は状況を見ながら、子供の預かり事業の展開や、食堂・弁当配布の拡大を検討するという。

 予約や問い合わせは大内理事長=090(6456)7125=へ。

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