一関・平泉

地区内道路 愛馬と除雪 小岩さん手綱操る 一関・狐禅寺

降り続く雪の中、道路の除雪を行う小岩さんとタカラホワイト=22日午後2時10分、一関市狐禅寺

 22日の一関地方は冬型の気圧配置の影響で断続的に雪が降り、時折ふぶく空模様。最高気温は一関0・0度、千厩は氷点下1・4度(ともに盛岡地方気象台調べ)の真冬日となる寒い1日となった。積雪は未明に一関市厳美町の祭畤で174センチ、一関では25センチといずれも今季最深に達した。

 真冬に逆戻りしたような天候の中、同市狐禅寺の造園業小岩明美さん(80)は愛馬タカラホワイト(雄8歳)と一緒に地区内で道路の除雪作業に汗を流した。

 小岩さんは、輓馬(ばんば)大会に出場する馬の冬場の体力づくりも兼ねて1969年から地区内で除雪作業を続けており、今季は正月からスタート。4年前に飼い始めたタカラホワイトは体高約150センチ、体重約1・1トンある大型のペルシュロン系統で、手作りの排雪板を付けた250キロのタイヤに乗り、手綱を操る小岩さんを軽々と運びながら道路の雪を力強くかき分ける。

 昔から馬を飼育してきた家で育った小岩さんは「馬は正直で、人のことをきちんと理解している。新型コロナウイルスの影響で春の藤原まつりなどのイベント中止が続き、出番が少なくなっているが、今後も元気なうちは馬と一緒に生活していきたい」と語る。

 同気象台によると、23日の県内は冬型の気圧配置が続くため内陸では曇りや晴れで、雪の降る所がある見込み。

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