奥州・金ケ崎

5周年企画向け準備 猫ノ図書館、来月実施へ 胆沢【奥州】

休館中の胆沢図書館の窓に貼り出されている「猫だらけ展」の写真。館内では「猫ノ図書館」5周年企画に向けた準備が進む

 奥州市胆沢南都田字加賀谷地の胆沢図書館内にある猫の本を集めたコーナー「猫ノ図書館」は、5周年を迎えた。周年記念イベントや関連企画展を今月中に開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた市の対応で臨時休館し、多くを延期。休館が明ける3月からの実施を目指し、準備を進めている。

 猫ノ図書館は利用拡大につなげようと2017年に開設。猫本専門神保町にゃんこ堂(東京都)をオフィシャルアドバイザーに本を集め、支援者も多くこれまでに約1800冊を所蔵している。ねこ館長・むぎ(同市江刺)を迎えての取り組みも注目を集めてきた。

 例年は猫の日(2月22日)に合わせてセレモニーなどを行い、今年は西暦と合わせて2がずらりと並ぶ「スーパー猫の日」でもあり力を入れていたが、コロナ禍で足踏みとなった。

 再開の来月1日からは、パネルと資料で歩みを振り返る「起死回生のプロジェクト~猫本でV字回復!?~胆沢図書館復活劇」や、むぎの写真を集めた「むぎまみれ展」、猫みくじ配布など、延期された記念企画を開催する。このうち猫みくじは、猫の本を1冊以上借りるか、猫ノ図書館をインターネット交流サイト(SNS)でPRした人が1日1回引くことができる。当たりくじが出ると、記念グッズの「5周ニャン帳」などがもらえる。

 先行企画で写真家による猫の写真を展示した「ねこだらけ展」は会期の途中で休館に入ったため、休館中せめて外から楽しんでもらおうと厳選50枚を窓に並べて記念の月を祝った。

 胆沢図書館の渡辺貴子上席主任司書は「休館は残念だったという声を多数いただき、暮らしに図書館が必要だと再確認した。感謝の気持ちも込め、他の企画展も含めてじっくり時間を掛けて準備ができた。本と人をつなげる企画を開くので来場をお待ちしている」と話している。

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